1. 相手をそのまま受け入れる「受容」という器
あしたもグループの佐藤です。 富士高原研修所での3日間で得た気づきの第二弾。今日は、僕がこれまで「できているつもり」でいて、実は今回の研修で一番難しさを感じた「人との向き合い方」についてお話しします。
リーダーとして仲間や家族と接する時、僕はついつい相手に合わせ、それに被せるように自分の意見を言ってしまいます。もちろん、それも大切な時もあるとは思いますが、研修を通じて学んだのは、「肯定」ではなく「受容(じゅよう)」という在り方でした。
肯定は「良い・正しい」と積極的に評価することであり、受容は「良い悪いを判断せず、ありのままを受け入れる」ことのようです。
受容は「現状を認め」次に繋げる基礎(土台)となり、肯定は「自分には価値がある」と自信を持つ感覚(結果)です。受容が先にあってこそ自己肯定感が育ちます。 受容とは、相手の状況や感情を無理にポジティブに変換せず、「そうなんだね」「今はそういう状況なんだね」と、ありのままを丸ごと受け入れることです。
相手が苦しんでいる時、安易に「頑張れ」と言うのではなく、まずはその苦しみをそのまま認める。この「受容」という心のクッションがあって初めて、人は「自分の居場所がある」と感じ、前を向く勇気が湧いてくるのだという事。を学びました。
2. 同情ではなく「共感」で繋がる
もう一つ、大切にしたいと思ったのが「同情と共感の違い」です。 「かわいそうに」と上から目線で憐れむのが同情。そうではなく、相手と同じ場所に立って、同じ景色を見ようとするのが**「共感」**です。
現場でトラブルがあった時、あるいは仲間が悩んでいる時。 経営者という高い場所からジャッジするのではなく、一人の人間として隣に座り、相手の心に寄り添う。 「三方良し」の「働き手良し」を実現するためには、この「共感」という心のパイプが詰まっていてはいけません。相手の喜びを自分のことのように喜び、相手の痛みを自分のことのように感じる。そんな血の通った関係性こそが、あしたもグループという「和」を強くします。
3. リーダーの真の仕事は、仲間の「背景」まで想像すること
研修の中で、僕の習慣を根底から変えた教えがあります。それは、単に現場を管理するだけでなく、**「毎朝、仲間一人ひとりの生活や幸せを具体的に思い描く」**という習慣です。
「今日、〇〇さんは体調を崩さず動けているか?」 「〇〇さんの家庭で、何か悩み事はないか?」 「新しい仲間が、現場で孤独を感じていないか?」
一人ひとりの顔を思い浮かべ、その人の置かれている状況にまで想いを馳せる。これは決して綺麗な精神論ではありません。リーダーである僕が、どれだけ真剣に「仲間の人生」の一部を背負う覚悟があるか、という自分自身への自問自答です。
「ただの作業員」として接するのか、一人の「人生を持ったパートナー」として接するのか。 朝一番にその覚悟を決めることで、不思議とその日、現場で接する時の僕の言葉や態度が変わります。相手の顔色の小さな変化に気づけるようになり、かける言葉に体温が宿る。その「想像力」こそが、働き手良しを支えるリーダーの本当の務めなのだと痛感しています。
4. 「陰膳(かげぜん)」の心が教えてくれること
皆さんは「陰膳」という言葉をご存知でしょうか?私は初めて知りました、お盆や命日等に行うのは分かりますが、これはなかなか会えなくなった人、遠距離になった人、亡くなった人のために、その場にいない人の分まで食事を供える風習のようです。
今の僕があるのは、僕一人の力ではありません。 今、この瞬間も現場を支えてくれている仲間たち。 今も、これまで僕を育ててくれた両親の親である先祖や、あしたもグループの土台を築いてきてくれた、かつての仲間たち。
「今ここにいない人たちのおかげで、今の自分が生かされている」 この謙虚な想いを忘れないことが、傲慢さを戒め、感謝の心を深めてくれます。 お客様に対しても、目に見えるサービスだけでなく、その背景にある「地域の暮らし」や「未来の環境」にまで想いを馳せる。そんな「陰膳の心」を持った仕事こそが、本当の意味での「社会良し」に繋がると信じています。
5. 働き手良し・会社良しを支える「心の土台」
仕事は、決して一人では完結しません。 だからこそ、「会社良し(永続的な成長)」のためには、「働き手良し(仲間の心の充足)」が絶対に不可欠です。
リーダーである僕が、受容し、共感し、感謝する。 この「心の在り方」が整って初めて、昨日お伝えした「自己規律(逃げない心)」が、温かく、かつ強固なものになります。 僕の心が「明朗(ほがらか)」であれば、それが組織全体に伝わり、結果としてお客様に届くサービスの「質」が上がっていく。これこそが、あしたもグループが目指す循環の正体です。
6. 結び:今日という現場で、心を尽くす
富士の麓で誓ったのは、特別な技術を磨くことではなく、**「誰よりも仲間を想い、感謝できる男になる」**ということでした。
たとえ言葉にしなくても、僕の心の在り方は必ず現場に伝わります。 まずは僕自身が、鏡に映る自分を正すように、毎日の祈りから一日を始めます。
明日も、もっと良い日に。 仲間の笑顔のために、そして秋田の街のために、今日も心を尽くして歩んでいきます。


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