料金設定は「一度決めたら終わり」じゃない。明瞭会計にこだわる理由

起業したとき、料金表を作った。

そのときはちゃんと考えた。相場も調べた。原価も計算した。「よし、これでいこう」と決めた。

でも正直に言うと、その後しばらく——ほとんど見直してなかった。


あるとき、気づいてしまった

5年前は1人だったので、もちろん見積とるのも見積書作成するのも僕一人。法人成りをして、仲間が増えうち、他の人も見積もりを作るように。そのスタッフが現場で出した見積もりと、僕が出した見積もりが、微妙に違う。

同じ案件なのに、担当者によって金額が変わってくる。

これ、まずいよなと思った。

お客様からしたら「この前と違う」「人によって違うの?」ってなる。信頼って、こういうところから崩れていくんだと思った。

料金がバラつくということは、判断基準がバラついているということ。それはつまり、僕自身がまだ「基準」を作り切れていなかったということだ。


「明瞭会計」って、安さじゃない

僕があしたも良い日で大事にしている仕事の軸は3つ。

迅速・丁寧・明瞭会計。

この「明瞭会計」を、最初は「わかりやすい料金」くらいの意味で使っていた。

でも今は違う。

明瞭会計っていうのは、お客様に聞かれたとき、腑に落ちる説明ができるかどうかだと思っている。

「なんでこの金額なんですか?」と聞かれたとき、ちゃんと答えられるか。納得してもらえるか。「ああ、そういうことか」と思ってもらえるか。

安いかどうかじゃない。説明できるかどうかだ。


積み放題パックの「半分」と「満載」が同じ値段でいいわけがない

わかりやすい例を出すと——

不用品回収でよくある「2tトラック積み放題パック」(一般廃棄物収集運搬許可車両)というプランがある。

でも考えてみてほしい。荷物が半分しか積まれていない場合と、ギュウギュウに満載の場合、同じ料金でいいのか?

運ぶ量が違う。処分にかかるコストが違う。作業時間も違う。

それなのに「積み放題パックだから一律〇〇円」で済ませていたら、どこかで無理が出る。お客様にとっても、半分しか積んでいないのに満載と同じ料金を払わされていたら、それは腑に落ちない。

細かく設定することは、面倒に見えて、お客様への誠実さだと僕は思っている。


料金設定は、経営の「体温計」だ

起業したての頃は、料金を決めることに必死だった。

でも今思うのは、料金設定って一度決めたら終わりじゃないということ。

物価が変わる。人件費が変わる。燃料代が変わる。お客様のニーズも変わる。自分たちの技術や経験値だって変わる。

それなのに料金だけ3年前のまま、5年前のまま——これって、経営の感覚が止まっているのと同じだと思う。

料金表を見直すとき、僕はいつも自分たちの仕事を棚卸しする感覚がある。「今の自分たちは、どんな価値を提供しているか」を確認する作業でもある。

だから料金設定は、経営の体温計だと思っている。定期的に測らないと、気づかないうちに熱が出てる。


スタッフ全員が同じ判断をできること

もう一つ、大事なことを書く。

料金の基準が曖昧だと、スタッフが困る。

「この場合はどうすればいい?」「あの案件、いくらで出した?」——毎回僕に確認が来る。それは僕が判断軸を共有できていないせいだ。

細かい料金設定をすることは、スタッフへの信頼でもある。「あなたたちが自分で判断できるように、基準を作る」という意味だ。

どのスタッフが対応しても、同じ説明ができて、同じ金額が出せる。それがお客様への信頼につながる。


最後に

起業している人、これから起業する人に伝えたいのはこれだけだ。

料金設定を、もう一度見直してみてほしい。

安くするとか高くするとかじゃなくて、「お客様に聞かれたとき、ちゃんと説明できるか?」という視点で。

腑に落ちてもらえる料金設定が、長期的な信頼を作る。そして信頼が、次の仕事を連れてくる。

僕自身、まだ見直しの途中だ。完璧な料金表なんてないと思っている。だから定期的に、ちゃんと向き合っていきたい。

あしたもグループは、そういう会社でありたいと思っている🔥

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